blog -ブログ:ゴールデン逗子-

2014.05.05

ゴールデン逗子

杉並ウェブデザイナーイン逗子

ゴールデンウィーク。
今年は飛び石で正直ウィークという感じもまるでなかったが、ゴールデンデイズ、みたいに言ってしまうとどうしようもない青臭さが出るからか、誰も言わない。

先日友人たちと逗子映画祭にいってきた。逗子の砂浜で映画を観る、というそのままのイベントだ。天気が大変に良く、砂浜は気持ちいいの一言。日差しが強かったのであっさり日焼けしてしまい、今もまだ顔や首がひりひり熱を持っている。

映画祭、なんだか今年は盛況であったらしくチケットは売り切れの帰宅者待ちの行列の会場に入ったら入ったで座るところも難儀するわで本当にこんなことで快適な砂浜シネマが楽しめるかと何度か疑ったのであるが、無事、楽しく映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』を堪能。理由はわからないがアルゼンチンをフィーチャーする日であったらしい。

大勢の人間が狭いところで肩寄せ合ってではないが、まあそこで酒を飲んだり温かいミネストローネやらクラムチャウダーやらを食べたりしつつ、春とはいえ夜の砂浜がいよいよ寒くなってきてフード・オン、ブランケット・オンとかなりながら、適当におしゃべりしつつ映画を観賞する。こういう遊びって、すごく原始に近い気がする。大昔、火を焚いて肉かじりながら踊ったり踊りをみたりしているのと空気感が変わっていない。

たぶん野外だからそんな風に感じるのだろう。野外。月明かりの下、冷めた砂の上。今の時代、物理的にも精神的にも内側のスペースが多すぎる気がする。野外が野「外」ではなかった時代、「おれとおまえと自然!」的な大五郎的な時代が少しうらやましい。もちろんいろいろ危ないこともあるが、それでもやっぱり。

というわけで、そんな感傷をたった1000円で味わえる逗子映画祭、とてもよかった。 来年もいきたい。

 

 

2014年5月の最近あった良いこと――
ゴールデンウィークが私にもあった。幻の自然現象かと思っていた。

書いている人:アジナリスタ石井
東京都杉並区を拠点に活動しているフリーランスのWebデザイナー
特に知的・インテリ系のウェブデザインが得意。情報サイトの設計・制作が好き。

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